洗顔をするときは、洗顔フォームや固形石鹸を使用している方が多いと思います。
「オリーブオイルを使った洗顔は、どのようにするのか？」イメージが浮かびにくいですよね。

オリーブオイル洗顔は、クレンジングに似ています。
オリーブオイルをお顔になじませ、皮脂を浮かび上がらせ、汚れと一緒にオイルを落とすというもの。

毛穴に皮脂がつまっていると、黒ずみやニキビの原因になります。
オリーブオイルは皮脂となじみやすく、皮脂を浮かび上がらせ自然に落とすことができるので、力を入れてこすらなくてもスルっと皮脂汚れが落ちるのです。

では、オリーブオイル洗顔に食用オイルを使うことはお肌に良いのでしょうか？
答えは「ＮＯ」です。

食用オリーブオイルと美容オリーブオイルでは、製造や管理の方法が全く違っています。
食べることが目的で作られている食用オリーブオイルをお肌につけることで、思わぬ肌トラブルが起こりかねません。

ひとくちに食用オリーブオイルと言っても、さまざまな種類があります。
オリーブオイルの区分基準はオイルの酸度が関係していますが、それ以外にもオリーブの種類や搾油方法で品質が変わります。
エキストラバージンオリーブオイルはバージンオリーブオイルの中で最も厳しい品質規格に合格したオリーブオイルですが、フィルター処理を行っているものや行っていないものなど、様々なバリエーションのものが売られています。
「最高品質のエキストラバージンオリーブオイルでスキンケアをすれば問題ないのでは？」と思われるかもしれませんが、食用として作られているオリーブオイルは、スキンケア使用を目的としていません。
細かい実や繊維などが入っている場合もあり、その実がお肌を傷つけたり、酸化の原因になってしまったりする可能性があります。

食用オリーブオイルは美容用オリーブオイルに比べ、洗顔に使用した場合のコストが低く抑えられるかもしれません。
けれど、食用オリーブオイルの種類は様々で、必ずしもお肌に適したオイルであるとは限らないのです。

「安いから」「簡単に手に入るから」「余っているのでもったいない」という気持ちで、食用オリーブオイルを洗顔に使ってみようと考えてしまいがちですが、食用オリーブオイルをお肌に塗るのはトラブルの原因となるので避けた方がいいでしょう。

食用オリーブオイルと美容オリーブオイルでは精製や管理の仕方が違ってきます。
美容オリーブオイルはスキンケア専用に製造され、適切な管理が行われています。お肌へのなじみやすさ、成分の浸透力^※はもちろん、肌トラブルを起こさないように考えて作られています。容器も、オイルが空気に触れないような工夫がされています。
※浸透は角質層まで

すこやかなお肌を手に入れるためには、正しいスキンケアアイテムを購入し、正しい使い方をすることがなにより大切です。
同じオリーブオイルなのだからと、食用と美容用との違いを意識せず使うことで、思わぬ肌トラブルにみまわれるよりも、美容オリーブオイルを使用して、オリーブオイルの有効成分を安全にお肌に届け、すこやかな肌を育みたいですね。