お顔のマッサージというと、リフトアップ効果や、美容への効果を期待する方も多いでしょう。一方、自分でマッサージを行うとなると少し面倒なイメージをお持ちかもしれません。でも美容オイルを使ったマッサージなら、指でくるくるするだけなので簡単です。さらに、良質なオリーブオイルを使えばお肌にうるおいを与えるなど、スキンケアの効果も。いつもの洗顔やクレンジングにプラスする週１回のスペシャルケアとして、オリーブオイルマッサージをおすすめします。

「最近、お肌に年齢が目立ってきた」と感じる方は、お肌のうるおいが不足しているかもしれません。年齢肌※は、お肌の乾燥が原因のひとつと考えられます。そんなお肌にハリとツヤを取り戻すには、良質な油を使ったオイルマッサージがおすすめです。マッサージにオリーブオイルをおすすめする理由は、その肌なじみのよさにあります。オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸は、人の皮脂に近く、肌にのせたとたんスーッとなじみ、お肌を乾燥から守り“保湿”します。ただし、お肌につけていいのはスキンケア専用のオリーブオイルだけ。食用オリーブオイルはさまざまな点から肌トラブルを招く可能性があり、お肌には適していません。

※年齢を重ねた肌

オリーブオイルのお肌への効果がわかったところで、実際にマッサージを行ってみましょう。マッサージに使用するオリーブオイルは、酸度の低いエキストラバージンオリーブオイルを使用しましょう。

①使用する量は500円玉程度の大きさを基準に調整してください。両手にオイルをのばし、中心から外側に向けて顔全体になじませます。

②まず、おでこをオイルマッサージします。中指と薬指の腹を使って、眉間の上からこめかみに向けて、くるくると小さいらせんを描きながらマッサージします。これを5回ほど繰り返します。

③次は目元。中指と薬指の腹を目頭の下に当て、目のくぼみに沿ってこめかみの方向にスライドさせます。これも5回ほど。目元はとくにデリケートですので優しくマッサージしてください。

④次は小鼻をマッサージします。中指の腹を目頭の下に当て、鼻筋に沿ってなで下ろします。小鼻の周囲も指一本を沿わせてオイルをなじませましょう。これを5回ほど繰り返します。

⑤次は頬です。人差し指、中指、薬指をほうれい線の位置に置きます。指の腹だけではなく、指全体を使いましょう。頬骨に沿ってこめかみまで横にスライドさせます。そのまま指を離さず、耳の下を通って首筋までマッサージ。老廃物をリンパに流すイメージで、5回ほど繰り返します。

⑥仕上げはあご。人差し指、中指、薬指をあごに置きます。これも指全体を使いましょう。輪郭に沿って、耳の下までなで上げます。これを5回ほど繰り返します。

⑦最後に、ぬるま湯で洗顔します。この際、オイルを落とそうとして、お肌をこすりすぎると皮膚を傷つけてしまいますので、やさしくオイルを洗い流してください。

オリーブオイルマッサージは、皮膚に栄養を与え、ハリとうるおいに満ちたお肌にしてくれる、いわば“エイジングケア”^※。週に一度、とっておきのフェイシャルケアとしてぜひ試してみてはいかがでしょうか。

※年齢肌にうるおいを与えるケア